ぎっくり腰とは急性腰痛症と呼ばれ、急な腰の痛みに襲われて身動きが取れなくなる状態です。
実はぎっくり腰の原因は分かっておらず「筋・筋膜説」「椎間板説」「靭帯、神経説」など諸説あり、軽度から重度まで急な腰の痛みをざっくりとまとめた傷病名が「ぎっくり腰」です。
ですから同じぎっくり腰の患者さんでも痛みの度合いも違いますし、良くなる期間も異なります。
通常であれば3日〜7日程度で良くなるのですが、中には何ヶ月も痛みが無くならない方もいらっしゃります。
「何であんなに痛いのに原因も分からないんだよ!」って思いますよね。
ぎっくり腰の原因が良く分かっていない理由の一つは、腰痛の原因がレントゲンに写らないからです。
なのでぎっくり腰の患者さんの身体の状態を健康な方と比較して何が違うのかを検証していく必要があります。
この比較を行うことで軽度から重度のギックリ腰の特徴が見えてきます。
一般的なぎっくり腰の原因(軽度〜中程度)
- 筋・筋膜の炎症
- 関節のズレ
- 腰の靭帯捻挫
- 神経の炎症
- 内臓の問題
- 臀部、下肢の筋膜の緊張
一般的なぎっくり腰の特徴は上記の問題が幾つか組み合わさっており、痛みを和らげようと筋肉が緊張しています。
これは疼痛回避姿勢と呼ばれ負傷部位によって特徴が変わります。
疼痛回避が起こるという事は身体のリカバリーがきちんと働いているとも言えますので3日から長くとも2週間位で痛みがなくなります。
なかなか良くならないぎっくり腰の原因(重度)
このタイプは身体を検査しても筋肉や骨格にあまり問題がないのが特徴です。
激しい痛みはあるけれど筋肉も関節も空気の抜けた風船のようにハリのない虚脱状態です。
この状態は自律神経の異常から慢性的に腰の神経への血流が低下していると考えられます。
神経は酸素欠乏に対して非常にデリケートで、痛みや痺れと共に筋力低下を引き起こします。
時に長時間の歩行も困難になることから脊柱管狭窄症と間違われるやすく注意が必要です。
この場合は心理、栄養、環境因子も含めて治療しなければなかなか改善に向かいません。
このように同じぎっくり腰であっても原因は様々です。
もし酷い腰痛があるにもかかわらず病院で異常が見つからない場合は、一度整体や整骨院で別の角度からみてみると意外な原因が分かるかもしれません。
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